劇団フェリーちゃん
Team Up Cruise
『マクダバ・タリーク』
脚本:なにわえわみ
演出:佐藤信也(疾駆猿)
《日時》
2022年10月5日(水)~10日(月祝)
10月5日(水) 19:00
10月6日(木)~9日(日)14:00 / 19:00
10月10日(月祝)13:00/17:00
※受付・開場は開演の30分前
《会場》
王子小劇場
〒114-0002 東京都北区王子1-14-4 地下1F
JR京浜東北線、東京メトロ南北線「王子駅」より徒歩5分
《チケット料金》
一般 4000円
プレミアム 5000円(特典付き)
高校生以下 1000円
配信 3500円
10月6日(木)19:00
アーカイブ 10月20日(木)まで
カメラ4台をスイッチング予定
《スタッフ》
舞台監督 今宮稜正(STAGECOMPANY)
照明 高橋文章
音響 大倉栄人(劇団わ)
制作 清水瑞希
フライヤーデザイン ワタナベユウキ(虚飾集団廻天百眼)
撮影 山下雄基
撮影メイク ウヅメ・十郎
殺陣振付 澤田圭佑
主催 劇団フェリーちゃん
《Introduction》
2018年9月に新宿シアターミラクルにて上演し、好評を博した「マクダバ・タリーク」を、疾駆猿主宰で脚本、演出家の佐藤信也氏を演出に迎えて再演する。
映画「アラジン」の物語のその後を題材に、貧民から王となった青年アルドゥと、その婚約者である王妃マリカ、貝殻を吹くと現れる精霊バルルといったキャラクターが、「この世に在ること」とは何かを問う、アラビアンテイストのファンタジー。
《Story》
カーラ・サータと呼ばれる大陸は、マクダバ(アラビア語で図書館)と呼ばれる巨大な壁によって、2つの王国に分断されていた。その片側、バナフサシュ・ハルク(すみれの野原)では、貧民街育ちのアルドゥという青年が、貝殻の精霊バルルの魔法の力で、奇跡的に王妃マリカと結婚し、王位を継承する運びとなっていた。
しかしその婚礼の儀に、壁の反対側サフサール・タル(やなぎの丘)の刺客が現れ、アルドゥの命を狙う。刺客もアルドゥと同じ、貝殻の精霊の力を用いるが、その力が完全ではないため一時的に撤退する。アルドゥは、現国王のラバーカから、刺客の討伐を命じられる。
刺客が持つ貝殻の精霊の情報を求めアルドゥは、マクダバの麓に暮らす、イルムという女性を訪ねる。マクダバには、それまでにその大陸で起きた出来事が全て刻み記されている。イルムはマクダバに、現在の出来事を刻み込む、記述者という役目を担っていた。精霊を呼び出すことが出来る貝殻も、マクダバの宝物庫で管理されており、アルドゥにバルルの貝殻を手渡したのはイルムであった。
イルムはアルドゥに、精霊はそれぞれの意味合いを持っており、それを否定しているものにだけ、本来この世にいないはずの精霊の姿を見て、使役することができるのだと伝える。イルムの持つ精霊マウジュの持つ意味合いは「波のいとなみ」。そしてアルドゥが持つバルルの意味合いは「海が産み出す摩訶不思議」。この世に奇跡なんて起きるわけがないと、アルドゥはそう考えていたのだ。
「それはこの世にいないもの。だけど、貴方にみえてる、きこえてる。」